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現代栄養学の目で見ても「完全食品」と呼ばれているように、卵は人間の体に必要な栄養素をまんべんなく含んでいるすぐれた食品です。たった一種類で、これだけ栄養的に豊富な食品は、卵を除くとやはり「完全食品」といわれる牛乳以外には見当たりません。
卵は、ヒヨコが成長するのに必要な栄養成分をすべて持ち合わせている、文字どおりの「完全食品」なのです。ヒヨコの脳・神経や全身の細胞をつくるのに必要な脂質類と、タンパク質が十分に含まれています。ヒヨコの骨格づくりに必要なカルシウムとリンも豊富です。 |
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タンパク質をつくるのは約20種類のアミノ酸ですが、このうち私たちの体の中では合成できないものを必須アミノ酸といいます。良質のタンパク質とは、この必須アミノ酸をまんべんなく含んだものをいいます。そして、この理想的なアミノ酸の割合を持っているのが、卵なのです。
ご飯のタンパク質には二つの必須アミノ酸、リジンとスレオニンと呼ばれるものが不足していますが、卵はこれを補ってくれます。アミノ酸は不足分が補われると、その栄養価がぐんと高まります。ですからご飯に卵料理という献立にすれば、補足効果で、よりいっそう栄養価が高まるのです。
エネルギー源をお米に依存しているわれわれ日本人にとって、卵はたいへん好ましい食品ということができるでしょう。あたたかいみそ汁の中に卵を落とす、あるいは生卵をご飯にかける、こうした単純きわまりない食べ方も、栄養学的にみれば、たいへん理にかなっているわけです。
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卵と米に含まれているタンパク質中の各種アミノ酸量(全窒素1gあたり・単位)
| 食 品 名 |
アミノ酸
の理想型 |
鶏 卵 |
こめ(水稲) |
| 全卵・生 |
卵黄・生 |
卵白・生 |
玄 米 |
精白米 |
| イソロイシン |
250 |
340 |
330 |
350 |
240 |
250 |
| ロイシン |
440 |
550 |
540 |
560 |
490 |
500 |
| リジン |
340 |
450 |
470 |
430 |
230 |
220 |
含硫
アミノ酸
SAA |
メチオニン |
- |
210 |
160 |
250 |
150 |
150 |
| シスチン |
- |
160 |
130 |
200 |
140 |
140 |
| 合 計 |
220 |
370 |
290 |
450 |
290 |
290 |
芳香族
アミノ酸
AAA |
フェニル
アラニン |
- |
320 |
260 |
380 |
310 |
330 |
| チロシン |
- |
260 |
260 |
250 |
240 |
250 |
| 合 計 |
380 |
580 |
520 |
630 |
550 |
580 |
| スレオニン |
250 |
290 |
300 |
280 |
220 |
210 |
| トリプトファン |
60 |
94 |
90 |
98 |
82 |
87 |
| バリン |
310 |
420 |
380 |
460 |
370 |
380 |
| ヒスチジン |
- |
160 |
160 |
160 |
170 |
160 |
| アルギニン |
- |
400 |
440 |
370 |
490 |
480 |
| アラニン |
- |
360 |
320 |
390 |
340 |
340 |
| アスパラギン酸 |
- |
640 |
590 |
670 |
580 |
570 |
| グルタミン酸 |
- |
800 |
730 |
850 |
1,100 |
1,100 |
| グリシン |
- |
210 |
190 |
230 |
290 |
280 |
| プロリン |
- |
240 |
250 |
230 |
270 |
270 |
| セリン |
- |
430 |
450 |
410 |
290 |
300 |
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