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完全食品といわれるほど優れた栄養成分を持つ卵ですが、黄身の部分にコレステロールが多いという理由で、健康を気づかう中高年層からはとかく敬遠される傾向にありました。
しかし、実は卵をそんなに警戒する必要はないのです。国立栄養研究所の実験によれば、人間が一日三個卵を食べても、血液中のコレステロール値の変化は全くなかったそうです。この結果、卵にはむしろコレステロール値を調整する働きがあるのではないかとさえ言われています。
福島県に住むAさんという100歳以上のお年寄りがいます。この方は90歳から毎年富士山登山をしている方としてよく知られています。明治生まれということもあって、この年代の方の例にもれず、Aさんも肉はごくまれにしか食べません。しかし、決まって毎日三食ごとにとっている食品が魚と卵だったのです。魚を一切れ、そして生卵は毎食欠かさずに食べるということでした。
ところがAさんを診察してみたところ、コレステロール値はこの年齢の平均値だったのです。つまり、コレステロール値は60歳頃をピークとして、その後はどんどん下がっていきます。100歳にもなると、かなり低い数値になるわけで、Aさんの場合も、この年齢の平均値だったわけです。
卵のコレステロールをむやみに気にする必要のないことは、以上のような点からもおわかりいただけたと思います。 |
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65歳を過ぎると、10人に1人はボケか寝たきりの、どちらかのコースをたどるといわれ、これがわが身にふりかかるとしたら、一割といえども恐ろしい数字です。
しかし、だからといって、いたずらに恐れるのはこの科学の時代にふさわしくありません。なぜなら、日本人がかかるボケや寝たきりの半数以上は、食生活のまちがいが原因によるものだからです。いわば「自分がつくった病気」といっていいでしょう。中年のうちから食事に気をつけていれば、ボケ・寝たきりはかなり確実に避けることができるはずです。
ボケの原因の中で、60〜70%を占めるのが脳卒中によるもの。食べ物に気をつければ予防できるのは、この脳卒中型です。
脳卒中を予防するには、塩分による高血圧を防ぐことと動物性タンパク質の不足による血管の老化を防ぐことが一番にあげられます。
特に、中高年以上は動物性タンパク質が不足ぎみなので、もっと積極的にとる必要があります。 |
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