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卵については、何かとまちがった情報が伝えられることが多いようです。
最近、「コレステロールの多い食品を食べると、血液中のコレステロール値が異常に上昇する」という主張に、まったく根拠のないことがわかってきました。
それを明らかにしたのは国立栄養研究所の故・鈴木慎次郎先生の実験です。ボランティアの被験者10人が、一日10個の卵を1ヶ月間食べつづけましたが、血液中のコレステロール値はほとんど変化しませんでした。アメリカのスレーター博士の実験でも同様の結果が出ています。アメリカのキース博士の実験データでは、血液1dl中のコレステロール値200mgの人が、卵を1個食べたところ、202mgに変化したといいます。数値が動くといっても、微量にしかすぎません。
健康な人なら常識の範囲内では、卵を何個以上食べてはいけない、などと気にする必要はありません。コレステロールを多く含む食品をとったからといって、それがそのまま、血液中のコレステロール値を上げるわけではないからです。
コレステロールは体を構成する細胞の膜の大切な成分になるとともに、性ホルモン、ストレス対抗ホルモン、病気予防ホルモンなど、さまざまなホルモンの原料にもなっています。
このため、コレステロールが不足すると、全身の倦怠感はもちろん、体力低下、無気力などを招き、病気にかかりやすくなります。最近では、コレステロールの不足が、脳卒中の引き金になることも分かってきました。
ところで、コレステロールが体内、それも主に肝臓で合成されることをご存知でしょうか。コレステロール値を変化させるのは、肝臓での合成によるものがほとんどで、食品中のコレステロールの含有量が直接に血液中の濃度を決めるわけではありません。体全体で100〜120gある総コレステロール量に対して、卵一個あたり約0.3gですから、微々たるものです。
しかも、たくさん卵を食べても、健康な人間の小腸は、通常はある一定以上のコレステロールは吸収しない仕組みになっていますから、気に病むことはないのです。 |
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